悪名付け

昨日の大震災で被害にあわれた方へ、心よりお見舞い申し上げます。
荻生待也

悪名付け  あくめいづけ 〖命名遊び系〗
特定の集団の人々を対象に、からかいの通名を創作して付けること。
うだつの上がらない官僚を「木っ端役人」、自動車運転手を「運ちゃん」、盗賊を「ドロ的」などという類である。ののしるときなど、自然発生的に口にしがちである。
ただし〈悪名付け〉は、個人をからかって呼ぶ〈渾名〉とは別して扱う。
【例】
涙法師 かな法師
人を嘲りいやしめて法師といひ、又坊。発意(ぼち)ともいふ、凡虫といふに通うふ、鄙吝(しけ)虫(むし)。しはん坊の類種々あり、按ずるに此俗語ふるくよりあり、&『用捨箱』八
*出典ではこの後、法師の悪名に「なみだ法師」「せちべん坊」「かな法師」「痩法師」「掃除坊」「とちめん坊」などを引き合いに出している。