アナグラム/アナグラム〔暗号〕

アナグラム anagram 〖アナグラム系〗
ある語句のつづりを一字ずつに分解し、そのすべてを使って、まったく別の語句に仕立てるものを〈アナグラム〉という。簡単な例で「やまと」を「とやま」に、live(生)をevil(邪)に換えるといった遊びである。
アナグラムは西欧で古くから発達した言語遊戯で、王家によってはアナグラムを得意とする宮廷詩人を擁した例すらあった。その点、西欧の言語は日本語とちがい、限られた数のアルファベットをさまざまな組み合わせでつづるものであるため、アナグラムにより適している。日本語においても、単純なものは名称などのアナグラムから、複雑なものは四十七字のつづり換え〈無同字歌〉まで、事例に事欠かない。
アナグラム〔暗号〕 ──あんごう 〖アナグラム系〗
往時、暗号の作成ではアナグラムも重要な手法であった。今ではコンピュータを使い乱数表などを用いての高度の暗号が開発されている。
ここでは暗号の解読などという大げさなものでなく、言葉遊び風の、しごく単純な一例を掲げておく。左記の例、「渦巻き文」になっていて、あえて解答を付けるまでもなかろう。
【例】