合言葉の遊び

 
合言葉の遊び あいことばのあそび 〖遊戯詞系〗
いわゆる「合言葉」には二つの意味がある。
一つは仲間同士で目標や行動規範として掲げる標語。たとえば「われわれは禁煙をモットーとする」「あなたと私の合言葉、有楽町で会いましょう」の類で、おおむね〈スローガン〉に属する。もう一つは、仲間内であることを確認するための交換符丁をさす。「山と言ったら川と答えよう」「坊主に花札が、俺たちの合言葉だ」などがその例である。
言葉遊びでは後者を採って〈合言葉の遊び〉とする。つまり、互いに連想により一言で言いきれる語(名詞)同士を結びつけ、闇夜などで相手方を確認し味方同士であることを知る手段に用いたりする。遊びの場合は、言葉が短くて〈突飛並べ〉に近い言葉の組み合わせほど秀逸と評価したい。


図▼暗黒街の合言葉「ぬけられます」〔『犯罪公論』グラフレヴュー、昭和七年四月号〕当時流行のアール・ヌーボーに便乗した面妖な写真記事。
【例】
合言葉の遊び   荻生まとめ▽「年増」と「オバン」
▽「猿芝居」と「議員」
▽「コンビニ」と「犬の糞」
▽「パンチ」と「KO」
▽「弘法」と「筆おろし」