アクロニム

アクロニム acronym 〖アクロスティック系〗
〈アクロニム〉は、一般に「頭文字語」と訳されている。いうならばアクロスティック・ネーミングである。
英名等の連らなる各語の初めの文字、あるいは最初の音節の文字を集め新語化したものといえる。たとえば、すでに一般化している「レーザー」も、じつは
 light amplification by stimulated emission of radiation=laser
のアクロニムである。
 日本におけるカタカナ語の氾濫と歩調をあわせ、アクロニムの移入や創作も盛んだ。そして、じつに数が多い。そこでAからFまでに範囲を絞り、かつ、アクロニムがあたかも生の成語であるかのようなイメージをもつものをいくつか集めてみた。
【例】
ANSER(Automatic answer Network for Electronic Request)NTT装置のコンピュータ応答システム。アンサー。
BADGE(Base Air Defense Ground Environment)自衛隊における自動防空警戒管制組織。バッジ・システム。
COBOL(Common Business Oriented Language)オフィスデータ処理用のコンピュータプログラミング言語コボル
DIY(do it yourself)英国で発祥した日曜大工の合言葉。日本でもすっかり定着し、用具専門店も少なくない。ドイト
EUREKA(European Research Coordination Action)欧州先端技術共同研究計画。ギリシャ語で「わかった」を意味する。ユーレカ。
FASID(Foundation Advanced Studies on International Development)国際開発高等教育機構。途上国向け援助機関の一。ファシッド。
『現代用語の基礎知識』二〇〇七年版